品種によってブルーベリーの育ち方が違う?収穫までのポイントや時期について解説

ブルーベリーは主に苗から育てる品種ですが、品種選びで失敗してしまうとさまざまなトラブルが発生してしまいます。

ブルーベリーは主に苗から育てる品種ですが、品種選びで失敗してしまうとさまざまなトラブルが発生してしまいます。自分の希望に合う品種を選び、水やりなど欠かさないように世話をしていくことが重要になります。今回はブルーベリーの育ち方について紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

 

ブルーベリーの品種を選ぼう

ブルーベリーは品種によって育ち方が異なります。ブルーベリーは大きく3種類に分けられており、それぞれハイブッシュ系、ラビットアイ系、ローブッシュ系があります。

 

ハイブッシュ系

ハイブッシュ系のブルーベリーは、さらに「サザン」と「ノーザン」に分かれます。サザンブッシュ系は、暑い地域で育つもので、高温に強い品種です。

しかし、寒さや乾燥には弱く、実も大粒ではなく小粒の実が多くなります。一方、ノーザン系は北関東より北部に適した品種で、比較的ポピュラーな品種です。

 

ラビットアイ系

ラビットアイ系のブルーベリーは、蒸し暑い地域でも育つ品種です。庭植えはもちろん、鉢植えでも管理が簡単であり、北関東から九州地方まで盛んに栽培されています。収穫時期も長く、同じ系統のブルーベリーを一緒に育てることで味もよくなると人気の品種です。

 

ローブッシュ系

ローブッシュ系はほかのブルーベリーとは違い、カナダや北アメリカに自生している品種です。木の丈も低めで、小粒の実がなります。こちらの品種は日本の気候には適さないため、育てるのも難しいのですが、植えるなら厳密な暑さ対策が必要です。

 

ブルーベリーの育て方

ブルーベリーは主に苗から育てる植物であり、苗選びが重要なポイントになります。ブルーベリーを育てるなら、受粉専用の系統が同じ苗も植えましょう。特にラビットアイ系は自家受粉が難しいので、2本以上を同時に植えるのがおすすめです。

 

土づくりと植え付け

ブルーベリーは鉢植えで育てることもできますが、庭植えにするなら、最初の土づくりが大切です。土に植えるときは、直接苗を植えるのではなく、ピートモスなどを使って土のPHを酸性にする必要があります。ただし、市販のピートモスは乾燥タイプが多いので、水を含ませて湿らすようにしましょう。

植え付けの段階では、まず植え付けの場所に深さ40~50cm程度の穴を掘ります。次に、ピートモスで酸性にした土を半分ほど穴に戻します。

苗木の根元を軽くほぐしたら、穴に入れて残りの土で植え付けましょう。植え付け後は枝を支えるための柱を立て、たっぷりと水やりをします。

 

水やりの方法

ブルーベリーは乾燥に弱いので、朝と晩に分けて水やりをしましょう。雨が多く降るなどの場合を除き、毎日水やりをするのがポイントです。仮に土が白くなってしまったときは、バケツ一杯の水を与えましょう。

 

追肥を行う

ブルーベリーの場合、状況によってはピートモスなどの追肥を行う必要があります。ただし、ブルーベリー自体が栄養過多に弱いこともあり、肥料をあげすぎると枯れてしまうことがあります

しかし、収穫までには木も実のためにパワーを使うため、最後に行う「お礼肥」は必要です。寒冷地でブルーベリーを育てるなら、9月の上旬までにお礼肥を済ませておきましょう。

 

花が咲いて収穫

ブルーベリーの花は可愛いピンク色をしており、うまく育っていれば4月頃に花が咲きます。収穫時期は品種によっても違いますが、ハイブッシュ系なら6月から7月頃、ラビットアイ系なら7月から8月頃が目安です。果実が熟すと青紫色になるので、収穫時期は比較的わかりやすいでしょう。

収穫の際は実を傷つけないように、果実はまっすぐ引き抜きましょう。横向きに引き抜いてしまうと、実が傷む原因にもなるので注意が必要です。

 

ブルーベリーを増やす方法

ブルーベリーを増やす方法は、種まきと挿し木の2種類があります。ここからは、それぞれの特徴について解説していきます。

 

挿し木で増やす

挿し木には「緑枝挿し」と「休眠枝挿し」があり、緑枝挿しは主に初夏に行うものになります。やり方は、まず新しい枝や葉を用いて、それらを約10cmにカットします。その後2枚の葉を残し、そのほかの部分を全撤去しましょう。

2枚の葉はさらに半分にカットし、先端をナイフで切り落とします。後は育てるプランターの中に土を入れて、枝を刺せば完了です。

休眠枝挿しは秋から冬にかけて行うもので、緑枝挿しと同じように枝や葉を切り分けていきます。冬の間はほとんど成長しないので、水やりなどの手間もほとんどかかりません。

 

種まきで増やす

種まきでブルーベリーの株を増やす方法は、まず完熟した実から種だけを取り出します。種の色は白と茶がありますが、発芽しない白い種は除いておきましょう。

乾燥できる場所に置き、3月頃まで種を管理します。その後、濡らしたガーゼに保管しておいた種を置き、無事に発芽したら専用のポットで苗を育てます。

 

ブルーベリーはどんな病気がある?

ブルーベリーは、湿気が多い状態が続くとさまざまな病気にかかってしまうようになります。例えば、「灰色かび病」や「枝枯れ病」などがあります。

病気にかかった場合、農薬を使う、あるいは風通しのよい場所に移すといった対策が必要です。このとき、病気にかかった枝などはしっかりと剪定し、ほかの部分への感染を防ぐようにしましょう。

 

まとめ

今回はブルーベリーの育ち方について紹介しました。ブルーベリーは乾燥に弱いため、定期的に水やりを行う必要があります。わからないことがあれば、詳しい方に聞いてみるのもよいでしょう。

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